今回は、Gitでワークツリー内で変更した内容を元に戻す方法について解説します。
この方法は、既にトラック(追跡)されているファイルのみ可能です。また、元に戻した内容は後から復元することが出来ないため、変更した内容を本当に破棄して良いか確認しましょう。
目次
コマンド
git restore <filename>
変更する値
- <filename>:元の状態に戻したいファイル名
一連の流れ
WEB助
このセクションは、一連の流れを確認したい人に向けたものです。
内容
index.htmlの2行目に新しいテキストを追加したけど、この追加は不要の内容だったから更新する前の状態に戻したい。
<p>テキスト1</p>
<p>テキスト2</p>
まず始めに、既にトラックされているindex.htmlの中身を確認します。
上記では、2行目の「テキスト2」を新しく追加しています。
git status
On branch main
Changes not staged for commit:
(use "git add <file>..." to update what will be committed)
(use "git restore <file>..." to discard changes in working directory)
modified: index.html
no changes added to commit (use "git add" and/or "git commit -a")
次に、git statusコマンドで現在の状況を確認すると、index.htmlに変更があったことがわかります。
git restore index.html
ここで、今回のメインであるgit restoreコマンドを使います。ファイル名にはindex.htmlを指定します。
<p>テキスト1</p>
index.htmlの中身を確認すると、追加した2行目が削除され元の状態に戻っています。
git status
On branch main
nothing to commit, working tree clean
最後に、git statusコマンドで現在の状況を確認すると、ワークツリーがクリーンな状態、つまり変更が無かったことになっています。